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更年期障害が起こるワケ、女性ホルモンの急激な低下が原因
更年期とは、卵巣の機能が衰えて停止するまでの期間のことです。だいたい、50歳前後で閉経するので、その前後10年くらいでおこります。
この時期は、急に女性ホルモン(エストロゲン=卵巣ホルモン)が減ることで、女性の体に大きな変化がおこります。もちろん、あまり気にしないまま終わってしまう人もいれば、日常生活が困難なほどの症状が出る人もいます。これを一般的に『更年期障害』と呼んでいます。
そもそも女性の体の中には『卵胞ホルモン(エストロゲン)』『黄体ホルモン(プロゲステロン)』という女性ホルモンがあって、妊娠・出産・月経周期をコントロールしています。そして、この『エストロゲン』と『プロゲステロン』の分泌量と時期をコントロールしているのが脳下垂体や視床下部と呼ばれる脳の中の一部なのです。
閉経が近づくと卵巣からの女性ホルモン(エストロゲン)の量が減りますが、体はけなげに、この変化に何とかついてゆこうと頑張ります。つまり、脳は『エストロゲンを出しなさい』という指令を出しつづけようとするのです。
ところが、そもそもの卵巣の機能が衰えているので、頑張ってもエストロゲンは増えません。すると、この過程でからだが混乱してしまいます(特に女性ホルモンの脳の司令塔(視床下部)は自律神経のコントロールにも関わっているので、いわゆる『自律神経失調状態』の症状が強く出るといわれています)。このとき表れる症状が一般に『更年期障害』と呼ばれているものです。
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